自転車:改めて三点調整の基礎から

自転車にとって、最も大切なことは、三点調整だ。
三点とは、ペダル、サドル、ハンドルの人間と車体の接点の位置。

まず、全くアジャストできないペダル位置だが、これをまず基準にサドル高さは、大雑把に考えて、脚をまっすぐ伸ばしたとき、シートパイプの鉛直上に降ろしたペダル、つまりサドルから見て最も遠い位置にペダルがあるとき、かかとの薄めの靴でかかとがちょうど乗っかるくらいが最初に決めるサドル高さとなる。しかし、私も高校時代の通学自転車(今と違いドロップハンドルだったがw)は、そうであったが、今、そうやってかかとがペダルに乗る自転車は一台もない。大体10mmくらい浮いている。これは長年の走り方によって、踵が下がらない、つま先が下がっていることもあるが、調子が上がればある程度サドルが上がっていくものなのだ。

そして、次にサドルの前後位置だが、これをないがしろにすると、効率低下のみならず、膝関節を痛める確率が上がる。
基本は、クランクを前後水平にして、前になったときのペダルシャフトよりも膝の皿の裏が前に出ないようになるまでサドルを後退させる。人間の体は、そんなにきっちり測定できないから、マージン取って気持ち膝がペダル中心よりも後ろ側にあるようにしたい。

最後にフラットバーハンドルの高さと前後位置だが、ハンドル高さは、サドル上面とハンドル上面が同一高さかハンドルが20mmくらい下がっているくらいから始めたい。ハンドルが低いと手が痛くなるなら、それは上体を手に預けているからで、そもそもそれが間違っている。上体の前傾姿勢は体幹筋で保持するもので、手は押しも引きもしない状態であるべきなのだ。そしてステム交換という大掛かりな調整が最後に待っているのがハンドルの前後調整だが、これは乗り込んでいくうちに変化するものだし、三点調整の中でも一番アバウトでも罪が少ないものでもある。私は、これらのポジションを全て30年あまり数字で把握しているが、ざっとチェックするときは、肘の後ろをサドル前端に当てながらステムに手を伸ばして、指先とハンドルバーの間に反対側の手の指2本から3本入るくらいの距離を目安としている。この私自身の話はあくまでもドロップバーの場合だが、ドロップバーの上ハンとフラットバーは、同一と考えている。フラットバーだからといって、遠めにしたいとも考えるが、それもそれでしんどい話だ。少なくともフラットバーの経験がほぼ皆無な私には、ちょっとわからない。

参考になるような調整しているところの画像はここに後日追加する予定。