自転車:前輪ハブのクイックレリーズに思うこと。

今日のYOMIURI ONLINEで見つけた記事。

自転車事故損賠訴訟、輸入業者が争う姿勢

http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100512-OYT1T00740.htm

この事故の詳細などは知らないが、古い人間の私などは、整備状況など、それがたとえ欠陥であれ全部乗る側の全責任で走らせるものだと思っている。怪我してから誰かを訴えてもどうしようもない。ましてや、操縦ミスや典型的な出会い頭の交通事故で何度か死に掛けた私には、文字通り身にしみている。

さて、前輪の事故といえば、昔は前輪ハブのクイックレリーズを緩めるだけで、スポンと外れていた前輪だが、最近は、フォークのエンドに突起があって、クイックのナットを3回転ほど緩めないと抜けなくなってしまった。もちろん私は一昨年買ったコルナゴのフォークエンドは電動やすりできれいさっぱりフラットにしてしまった。今思えば、緩めたときだけ辛うじて抜けるところで止めておけばよかったなどと姑息なことを思っているが、昔人間たるもの、やっぱりエンドはツンツルテンでなければいけない。それがどれだけ危険であってもしょせん自転車で車道を走ることと比べればなんてことはないのだ。

それよりも毎日の始業点検の方がよほど大事であり、それ以前に、どのようにクイックが締まっているのが正しいものなのかを知ることのほうがもっと大事なのだ。

ただそれだけなのだ。

同じようにペダルもビンディングが怖いなどと言う人がいるが、私はフラットペダルのほうがよほどの登山道の下りでもない限り、普段は安全だと思っている。特に舗装路での転倒は、自転車が体から離れるほうが足首や膝や手首などの重要箇所の骨折につながりやすいと昔聞いたことがある。確かに私はこの30年あまりの間に何度か骨折をしたが、鎖骨と肋骨以外はどこも折ってない。単なるラッキーではなく、ダメだと悟った瞬間、丸くなって頭を入れ、あくまでも肩から落ちているからだ。


話は戻るが前輪のクイックの回し方だが、ナットのほうを回すとどれくらい緩めたかはっきりせず、締めるときに面倒なので、レバーを開いた状態でレバーの先が重力に逆らわずに地面に向いた姿勢でナットを片方の手で固定し、もう一方の手の人差し指1本でレバーを3回数えるように緩めれば、締めるときも同じように3回右に回せばドンピシャリになる。(これはYT内のバイクフライデーのPVで見かけたシーンで、すごく合理的だと気づいた)

しかも突起のおかげで、少々緩くてもどうってことはない。と思ってはいけない。やっぱりレバーが緩むのは怖い。ほどよい締まり具合に締め付けるべきだ。
そう考えたら、脱着するたびにナットを回して緩み止めがバカになって、怪しくなるほうが危険だと思い、昔のようにナットを回さなくても脱着できるようにフォークエンドを削ったのだ。

フロントフォークエンドの突起は、その昔、某訴訟王国のアホが今回の記事にあるようなパターンで自分が締めてないクイックレリーズの自転車に乗って事故し、自転車屋を訴えたらしく、世界中のメーカーが自己防衛のためにああなったのだと自転車屋で聞いた。