GT640というグラボとベンチ近況

今回、店頭在庫で選定したのがこれ。
http://www.4gamer.net/games/160/G016083/20120806053/
選定条件はELSA製であること。それ以外の条件は二の次w

GT640についての一般情報は、これ。
http://www.4gamer.net/games/160/G016083/20120610001/

”横睨み”したのは手持ちの成績良好ながら素行不良なHD7750
私の手持ちのものは玄人志向のこれ。
http://www.4gamer.net/games/145/G014573/20120919109/

HD7750についての一般情報。
http://www.4gamer.net/games/145/G014573/20120214074/
HD7750については、動画再生も3Dゲームのベンチも、
カクカクしてとても使用に耐えないので、
ドライバが新しくなるまで休んでもらっている。
ちゃんと動けばすごいボード(の筈)なので、
簡単に売り飛ばしたくないのだw

各論に入る前に改めて総論

HD5000番代ショック(FF14が走るHD5850)以降、ずっと後塵を拝してきたNVIDIAだが、ケープベルデで驚異的な消費電力とパワーのバランスを見せられた後、やっとケプラー(GK107コア)でなんとかATIの背中が見える位置まで追いついたか? みたいな印象を受けている。今の時代、好成績なら大食いでもいいなんてことは許されず、アイドリングが低いのは当たり前。高負荷でも電気食わない時代が来たと思う。

それほどの好成績なATIだが、今まで4830・4850・4350・7750とATI(AMD)製と6600GT・8600GT・GTX460(768M)・GTX460(1G)・210のNVIDIA製を遍歴してきて思うが、枯れたアーキテクチャ(とドライバ)でないとどうにもならないのがATIであり、出てきた時に十分慣らしが終わっている印象があるのがNVIDIAだ。運よく動けばとてもいいが…と思わされるところは、クルマで言えばまるで往年の英国車のようなものだ。
その点、NVIDIAはアメ車で、ガソリンさえ入れればいつでも動く。でも、それなりに大食いw


今回の話に戻る

GTX650があれば、個人的には本当にそっちのほうがいいと思うのだが、
同じELSA製品で言えば650は2スロット占有になる。
http://www.4gamer.net/games/120/G012093/20121019027/
GTX650Tiは最大消費電力が110Wになるから補助電源も必要になる。

640はシングルスロット仕様だが高負荷時でも咆えないし唸りもしない。
3Dゲームを一切しないなら精神衛生上好ましいグラボだと言える。

FF14bはHで1700台と、一向に成績は振るわないが、
それでも3DMark系ベンチでダブルスコアくらいの開きがある
HD7750のFF14b(H)が2000程度だから悲観すべきでない。

もう少し言えば、
FF14bベンチの最中に出るfpsグラフのカタチは7750よりも遥かにいい。

折れ線グラフは、とてもスムーズに推移するので、
実際の映像もなめらかに動き、
成績の数字ほど悲惨な見た目ではない。


GT640(GTXではない)という名称から推測できるが、
低消費電力で注目されたGT430の流れにあると思っている。
430・440(430のOC版)と比べればベンチで明らかに良好な成績だから、
軽ーーいオンゲくらいならどうにかなるかも知れない。
少なくとも8600GTなどの数倍高性能ゆえ、そう言ってもいいだろう。

もちろんゲームを一切しない人にとってグラボなどというものは、
無駄に電気食うだけで何の意味もない邪魔者だろうから、
アイドリング消費電力は低くなければ許されない。

モリーテストはやっておいたほうがいいが、
”どうせやるなら”OCをかけてテストしてみた。

負荷テストついでのシネベンチの数値をいくつか並べてみる。
Corei3-530(定格2.93GHz)+GTX460(768MB:OC 830MHz) 35.09fps 2.68pts
Corei3-530(OC 3.52GHz)+GTX460(768MB:OC 830MHz) 35.09fps 2.68pts
Corei7-2600K(OC 4.43GHz)+GTX460(1GB:OC 830MHz) 60.39fps 8.37pts
Corei7-3770K(定格3.51GHz)+GT640(定格) 48.8fps 7.48pts
Corei7-3770K(OC 4.33GHz)+GT640(定格) 49.1fps 8.66pts

MBが違うので直接比較は無意味だろうが、
今回のIvyBridgeCPUのOCは、手持ちの前世代SundayBridgeと比べて若干上げ幅が減ったような気がする。
電圧は一切盛ってないのでMB(VRM)との相性とかCPU固有の個性のレベルだが。
2600Kが103×43倍(4.43GHz)で安定しているのに対し、
3770Kは103×42倍の4.33GHzまでしか上げられていない。
定格がそれぞれ3.8GHz,3.9GHzなので、逆転した格好だ。
一般論として上げ幅そのものは古い石のほうが大きい傾向があるので、
さほど驚いたり悲観したりする必要はないと思う。

シネベンチのスコアで面白いのは、OPEN GLの数値はGPUの性能次第なので、こんなものだが、CPU性能は周波数の低い3770Kのほうが2600Kよりも少しだが高い。クロック周波数の数字は2600Kが勝っていても、実際に使ってみると3770Kのほうが気持ち軽快に感じる部分は、そのあたりにあるのだろうと思う。

SSDは規格も容量も全く同一なので、体感差はCPUの能力差だと考えていいと思っている。2600Kの市場在庫の適正価格としては、3770Kの5k安くらいが妥当だろうと思う。調べてみたら、価格COMの最安値で3770kの約2600円弱に対して24000円強。2000円差しかないなら新しいほうが負荷時の消費電力が相当低いようなので、古いほうを選ぶ理由はない。

画像はメモリーテスト中の画面を撮影したもの。