自転車:m451Tのギア比についてチェックしてみた。

小径車ながら、一部で「よく走る」との評判があるKHS m451T
http://www.manhattanbike.com/m451/index.html
http://www.c-spoke.co.jp/maker.html
がどれくらいのギアを持っているのか計算してみた(下表2)。
各ギアを使ったとき、クランク1回転で進む距離をメートルで出している。タイヤの外周長については、ネット上の資料
http://www.geocities.jp/jitensha_tanken/tire_size.html
http://www.irc-tire.com/bc/others/matchlist.html
を基に計算しているが、正確な数字はタイヤを実際に乗った状態で転がして計るのが一番いい。

まず比較したのは同じ8速の私の古いクロモリのロード(表1)だ。
私のロードは、カセットを複数持っていてコースにより交換しているが、今回はよく似たギア配列のものを採用してみた。

私が普段、向かい風でない平地を走るときにせいぜい48T×17Tとか19Tを使うが、その場合のメートルは5.3〜5.9で、6を越すようなギアを常用するようなことはない。m451で同じくらいのギア比を探すと、ちょうど外側から3枚目に15Tがある。53T×15Tが、平地の力走用ギアということになる。
それよりも小さいギアは、もっと調子のいい追い風とか緩い下り坂用くらいに考えるべき。m451のトップギアの7.0は、私のロードならトップの次のギアになる。
ビンディングペダルの経験ない若くて力のある乗り手の場合は、m451のトップギアをガシガシ踏んで走っても不思議ではないくらい軽いだろう。
また、私がロードで強い向かい風とか、疲労してしまってさっぱりな調子のときは平地でも48T×21Tとかになるときもある。
この5m付近のギアは、最悪の条件のときの平地とか、逆に元気一杯のときの5%前後の登坂時にも使うギアだ。m451で見た場合、外から4枚目になる。この位置で使うとチェーンラインはタスキにならず、ほぼまっすぐになるので、おかしな磨耗はしにくいと思う。
上り坂だが、ダンシングで軽すぎない程度でギアをこまめに替えながら走るといい。あまりにギアチェンジをしないのも機械にはよくないから。
チェーンリングからチェーンが外れるようなトラブルを避けるためにも可能なら普段からカセットギアの位置は、中央付近が無難だ。

坂にかかるときの変速手法として、私のロードの場合は大小のチェーンリングがたったの9T差、つまり『9T落とし』なので、アウターからインナーに落としたときにリアを1枚だけ外側に落とすことでスムーズにギア比が繋がる。m451の場合、たとえば、53T×23T(アウター×ローはダメなので、一枚残してフロントはインナーに落とす)の、3.7mからインナーに落とした場合、リアカセットを17Tまで落としてしまっては同じ3.7mなので、行き過ぎになるので、その手前19Tに落とすことになる。23T→21T→19T→17Tとなるので、3回落とすことになる。
もちろん坂というのは、いきなり傾斜がつくところが多いので、必ずしもこれが正解ではなく、それこそフロントをインナーに落とすのみでちょうどいい場合すらある。その場合の3.7mという数字だが、さらにリアをもう1枚内側に変えてチェーンラインを一直線にした場合、3.3mとなる。私のロードのファイナルローひとつ手前と同じくらいになる。
私の場合、このあたりのギアは10%を越えるレベルの坂の連続登坂時くらいで、普段はまず使わない。普段は39T×19T、つまり4.3mまでしか使わない。これはロードでギア比2あたりまでしかトレーニングでは使わないと決めているから。大昔のロードレーサーのファイナルローは、大体これくらいだったのだ。
ついでだから、計算してみたが、私が大学時代に乗っていたクラブモデル(タイヤ周長は、700Cとほとんど同一)のファイナルローは32T×21Tだった(今乗っているロードのファイナルローのほうが軽いくらいだ)。これを計算してみると、3.2m(表5)。m451Tの(インナー×内側から4枚目)の『チェーンラインまっすぐ』時とほぼ同じだw

あれこれ数字を入れてみて面白くなったので、ついでにm451RC(表4)、私の新しいアルミフレームのロード(表3)、そしてギア違いのクロモリロード(表6)もついでに数字を置いてみた。
m451RCは、チェーンリングがデカいのとカセットのトップが小さいから、小径車としては十分なトップギアになっている。私のアルミロードのリア13Tと同等の8mが出ている。チカラさせあれば50km/hくらいまで普通に出せそうだ。m451Tでも、私の足で45km/hまでなら出そうw

※全くの余談だが…
お店のオニーサンから納車時に「トップギアよりもちょい内側にチェーンをかけたほうがチェーンが痛みにくい云々」とのご指導があったのは、私の想像だが、見るからに…よっぽど…乗り手が力任せにガシガシトップギアを踏みそうな気配を職業上感じたのではないかと推察しているw
おかげで私も今夜は以上のようなことを考えてしまったのだったw

つづく…