新作PC完成・SATA増設カード等について

昨日の時点で、Wifiアンテナ関係を除きハード的には完成した。

自分で言うのもなんだが、ここ数年の間にMB・CPUの数にして本作含めて6台ほど新作・およびスワッピングしてきたが、これほど(表側から見て)ケーブルがきれいに仕上がったことはなかった(裏側の配線の「束ね」は現時点ではまだ仮のもの。オーナーが誰に見せても突っ込みどころの無い仕上げにせねばw)。

AntecP280を評価すべきだろうと思う。裏配線のスペースが25mmほどあり、従来の隙間よりも遥かに大きく、不要配線を束ねて固定するアンカーホールがふんだんにあるなど、とても綺麗好き指向なケースだと思う。

廉価な電源はCPU12Vの4+4ピンが裏から通すと厳しいことが多いが、今回はそのままでは届かず、ちょっとした奇策でしのいだ(それは秘密)。

そういう意味でMBと電源の高さ的余裕部が無駄ではないかと思ったりもする。それがなければCPU電源ケーブルは余裕で間に合う。しかし、MBの下にスロット2本分の余裕があるか無いかは、たまのメンテナンス時のアクセシビティーにおいて、メリットがけっこう大きい。MB下端が電源上置きの場合のケース底部や下置きケースの場合は電源上面に接近してしまっていては手が入らずに困ることが多いのだ。まさか誰もこのMBでトリプルSLIをしようなどとは思わないだろうが、下端のスロットにカードを挿した場合、MB下に余裕があったら助かることが多い。

一日動かしてみて実際に各部温度を見たが、過去に経験ないくらい温まらない。熱いとかやけどしそうとかのパーツや部位は皆無。

手持ちのGTX460でも、冗談でGPU裏(上面)に皿を載せてアロマオイルを焚いていたりしたが、今回のGT640はそれもできないくらいに冷たい。この夏に買ったGeforce210でももう少し熱が出たが、いったい640ってのはどれほどオトナシいグラボなんだ!

最高負荷時のCPU消費電力もSundayBridgeよりも100W近く下がっているとのことで、熱もさほど気にすることはないのかも知れないが、来年の梅雨明け頃にビデオエンコでもしてみないとなんとも言えない。2600Kはたいしたことしてないのに真夏に80℃に到達し、忍者に換装したが、レビュー記事などによれば、3770Kでもそうなるらしい。

P280ケースのエアフローについては見事だと思う。静音性についても付属のファンを電源直結するとそれなりに唸るようだが、MBのケースファンポートに繋ぐとうまくコントロールが可能なようで、360rpm付近でゆらゆらと回っていて、現時点で、これもささやかなリテールのCPUファン音以外に何も聴こえない。ここしばらくの定番品であったCM690なみのエアフローでありながら、AntecSoloに迫る静かさかも知れない。少なくともこの2機種のいいとこ取りなケースだと感じている。

フロント吸気部に12cm×2のブランクがあり、HDDをフル搭載した場合の熱対策としてHDDベイとGPUエリアとの境界にも12cm×2の取りつけ部がある。

買ってきたばかりのP280には排気ファンが後部1・天板2あるが、これらは専用のターミナルでHiLo切り替えスイッチ経由でペリターミナル接続になっているが、このペリを3ピンに変換してMBのファン端子に接続した。

つまり、吸気ファンはゼロなので、暫定的に手持ちのジャンクファンをフロント吸気部に2個設置したが、この部分にしか吸気がないので、吸気ファンは800rpm前後で音の静かなブレード形状のファンを設置するのがよかろうと思う。

排気に対して風量を多めにして正圧にしたい。

具体的にはAntecの出しているこうもりの羽根のようなファンが理想だと思う。

2個並ぶファンはうなり音を抑制するために敢えて別銘柄にするといいので、もう1個はディンプルブレードでもいいかなと思っている。


さて、最後に増設したのがSATA増設カード。
前日の本ブログでレポートした3.0(6GB)接続のもの。

GEN1のスロットの場合は2.5GB/sとなり、帯域幅が減る。
GEN2なら5GB/sで、SATA3.0のフルスピードで動くSSDにはちょっとつらいが、HDDなら無問題。

こういったインターフェースカードと併せてDSP版OSを買うのが得策だと前々回作ったときに気づいた。
前回はSSDと併せたが、このSSDがハズレであったので、仕方なく仮想記憶領域とWinスワップに流用しているw

今回作ったPCはゲームは一切しないが、ストレージが近い将来的に大量になる予想なので、HDDは6発載るケースとし、グラボは最低限に抑えた。

電源はHDDが増えないならCPUが最大負荷時でもさほど食わない故、500Wでもなんとかなる計算だったが、HDDが6基載ることを想定して600Wとした。

MB上にSATAポートは8本あり、光学ドライブSSD、HDDの3本が既使用で、残り5本あるが、シャドーベイ装着のドック式HDDがあと2基可能であり、またESATA増設も後部拡張スロット部にも可能であるので、SATA3.0増設ポートについては無駄にならないだろうと考えた。
ついでに言えば、MB上のSATAはCPU直結で6GBが2本、3GBが4本、ブリッジチップ(ASMedia)経由6GBが2本で、ブリッジチップ経由は起動と光学は不可。
今回増設した増設カードは光学も起動もOKという便利なもの。

もちろんUSB3.0ポート増設もしておきたいが、排他ではないもののIRQ共用の兼ね合いで、これ以上の闇雲なな増設は避けておきたい。

なお、この増設カードはマーベルチップ使用でドライバディスクがついていて、マニュアルによれば、カード設置した後、起動した際にドライバを探す時点でキャンセルしてドライバを手操作でインストールするように書いていたが、とりあえずキャンセルボタンが出なかったので、そのままにして認識し、ストレージ速度も十分で、なおかつ起動SSDを接続して無事起動したので、そのまま使うことにした。

ドライバを取説どおりに入れて噛む(藪蛇)のが怖かったからだw

さて、このPC。Windowsのみならあとは試用版PhotoshopCS6でも入れて完成納品ということになるが、実際には昨日からubuntu入れてアプリの大量インストールの真っ最中。次の日曜日にでも納品したいが、果たして間に合うかどうか…

新しく組んだPCのパフォーマンスとストレージ速度測定

自分用のPCならボチボチやる体力測定だが、他人様のPCを組む以上、それなりの成績結果を添付せねばなるまい。

ということでスポーツテストを実施。



グラボなし状態でのZ77 Corei7-3770K定格運転



Z77 Corei7-3770K(OC 4.33GHz)+GT640(定格)



参考までに私のP67 Corei7-2600K(OC 4.43GHz)+GTX460(OC830MHz)



最初に測定したZ77 intel C330 240GB SSD



もう一度測定したZ77 intel C330 240GB SSD
さっきのは何だったんだ?的な数値。
本来これくらいなければおかしい。



参考までに私のP67 Corei7-2600K intel C330 240GB SSD
全く同じSSDで購入時期もさほど違わないので、
この差はMBの差かと推測する。
少なくともCPUの差ではないと思っている。



SATAポートの作動確認がてら測定したSeagate 3TB HDD
接続先はMB上のMarvelチップ接続6GBポート。



同上HDDをPCI Exp3.0×16(×8接続)スロットに挿したSATA3増設ボード。
本来2.0×1スロット用だが、アクセシビティーと空きスロットの活用でそうしたが、この程度のHDDにとって、帯域幅は申し分ないようだ。



もちろん空いている好条件のポートがあるならそちらのほうがいい。
CPU直結の6GBポートが空いているので、そちらが今回の組み立て時、接続するポートになる。

GT640というグラボとベンチ近況

今回、店頭在庫で選定したのがこれ。
http://www.4gamer.net/games/160/G016083/20120806053/
選定条件はELSA製であること。それ以外の条件は二の次w

GT640についての一般情報は、これ。
http://www.4gamer.net/games/160/G016083/20120610001/

”横睨み”したのは手持ちの成績良好ながら素行不良なHD7750
私の手持ちのものは玄人志向のこれ。
http://www.4gamer.net/games/145/G014573/20120919109/

HD7750についての一般情報。
http://www.4gamer.net/games/145/G014573/20120214074/
HD7750については、動画再生も3Dゲームのベンチも、
カクカクしてとても使用に耐えないので、
ドライバが新しくなるまで休んでもらっている。
ちゃんと動けばすごいボード(の筈)なので、
簡単に売り飛ばしたくないのだw

各論に入る前に改めて総論

HD5000番代ショック(FF14が走るHD5850)以降、ずっと後塵を拝してきたNVIDIAだが、ケープベルデで驚異的な消費電力とパワーのバランスを見せられた後、やっとケプラー(GK107コア)でなんとかATIの背中が見える位置まで追いついたか? みたいな印象を受けている。今の時代、好成績なら大食いでもいいなんてことは許されず、アイドリングが低いのは当たり前。高負荷でも電気食わない時代が来たと思う。

それほどの好成績なATIだが、今まで4830・4850・4350・7750とATI(AMD)製と6600GT・8600GT・GTX460(768M)・GTX460(1G)・210のNVIDIA製を遍歴してきて思うが、枯れたアーキテクチャ(とドライバ)でないとどうにもならないのがATIであり、出てきた時に十分慣らしが終わっている印象があるのがNVIDIAだ。運よく動けばとてもいいが…と思わされるところは、クルマで言えばまるで往年の英国車のようなものだ。
その点、NVIDIAはアメ車で、ガソリンさえ入れればいつでも動く。でも、それなりに大食いw


今回の話に戻る

GTX650があれば、個人的には本当にそっちのほうがいいと思うのだが、
同じELSA製品で言えば650は2スロット占有になる。
http://www.4gamer.net/games/120/G012093/20121019027/
GTX650Tiは最大消費電力が110Wになるから補助電源も必要になる。

640はシングルスロット仕様だが高負荷時でも咆えないし唸りもしない。
3Dゲームを一切しないなら精神衛生上好ましいグラボだと言える。

FF14bはHで1700台と、一向に成績は振るわないが、
それでも3DMark系ベンチでダブルスコアくらいの開きがある
HD7750のFF14b(H)が2000程度だから悲観すべきでない。

もう少し言えば、
FF14bベンチの最中に出るfpsグラフのカタチは7750よりも遥かにいい。

折れ線グラフは、とてもスムーズに推移するので、
実際の映像もなめらかに動き、
成績の数字ほど悲惨な見た目ではない。


GT640(GTXではない)という名称から推測できるが、
低消費電力で注目されたGT430の流れにあると思っている。
430・440(430のOC版)と比べればベンチで明らかに良好な成績だから、
軽ーーいオンゲくらいならどうにかなるかも知れない。
少なくとも8600GTなどの数倍高性能ゆえ、そう言ってもいいだろう。

もちろんゲームを一切しない人にとってグラボなどというものは、
無駄に電気食うだけで何の意味もない邪魔者だろうから、
アイドリング消費電力は低くなければ許されない。

モリーテストはやっておいたほうがいいが、
”どうせやるなら”OCをかけてテストしてみた。

負荷テストついでのシネベンチの数値をいくつか並べてみる。
Corei3-530(定格2.93GHz)+GTX460(768MB:OC 830MHz) 35.09fps 2.68pts
Corei3-530(OC 3.52GHz)+GTX460(768MB:OC 830MHz) 35.09fps 2.68pts
Corei7-2600K(OC 4.43GHz)+GTX460(1GB:OC 830MHz) 60.39fps 8.37pts
Corei7-3770K(定格3.51GHz)+GT640(定格) 48.8fps 7.48pts
Corei7-3770K(OC 4.33GHz)+GT640(定格) 49.1fps 8.66pts

MBが違うので直接比較は無意味だろうが、
今回のIvyBridgeCPUのOCは、手持ちの前世代SundayBridgeと比べて若干上げ幅が減ったような気がする。
電圧は一切盛ってないのでMB(VRM)との相性とかCPU固有の個性のレベルだが。
2600Kが103×43倍(4.43GHz)で安定しているのに対し、
3770Kは103×42倍の4.33GHzまでしか上げられていない。
定格がそれぞれ3.8GHz,3.9GHzなので、逆転した格好だ。
一般論として上げ幅そのものは古い石のほうが大きい傾向があるので、
さほど驚いたり悲観したりする必要はないと思う。

シネベンチのスコアで面白いのは、OPEN GLの数値はGPUの性能次第なので、こんなものだが、CPU性能は周波数の低い3770Kのほうが2600Kよりも少しだが高い。クロック周波数の数字は2600Kが勝っていても、実際に使ってみると3770Kのほうが気持ち軽快に感じる部分は、そのあたりにあるのだろうと思う。

SSDは規格も容量も全く同一なので、体感差はCPUの能力差だと考えていいと思っている。2600Kの市場在庫の適正価格としては、3770Kの5k安くらいが妥当だろうと思う。調べてみたら、価格COMの最安値で3770kの約2600円弱に対して24000円強。2000円差しかないなら新しいほうが負荷時の消費電力が相当低いようなので、古いほうを選ぶ理由はない。

画像はメモリーテスト中の画面を撮影したもの。

ストレージ速度測定

2008年11月に組んで以来、一度もクリーンインストールしてないXPマシンのHDDの読み書き速度を測ってみた。

ついでに今回買ったインテルSSDの速度も改めて測定しておく。



今回導入したSSDインテル製C330 240GB
MBはP67チップセットASUS P8P67(無印)の6GBポート(CPU直結)



今までP67で起動に使っていたCrucial C300(FWは0007最新)
接続はP8P67のMarvelチップ接続6GBポート。
あまりにインテルとの数値がかけ離れているので後日改めて
同一条件(P67直結接続)での測定をする予定。

また、このSSDは有名なプチフリ問題を抱えており、起動ストレージを引退させて最新ファームにアプデした今なお、Windwosのスワップ領域とかPhotoshop仮想メモリーを担当させるにも躊躇している。
早い話が使い物にならない。
要するに「安物買いの銭失い」w



旧来のWD1.5TBHDD 接続はCPU直結の3GBポート。



今回購入した6GB接続のWD製3TB HDD。
接続は旧SSDと同じくMarvelチップ6GBポート。
これも後日CPU直結6GBポートで再測定する予定。


ここからWindowsXP環境の古いHDD測定。

起動ドライブ。SAMSUNG 640GB HDD
MBはASUS P5Q(無印)。接続はP45ノースブリッジ接続。


同じく起動ドライブとパテ分けしたSAMSUNG640GB。



データドライブSeagate1TB。接続はP45ノースブリッジ接続。



データドライブSeagate1TB。接続はP45ノースブリッジ接続。


甘い測定条件だが、使用環境のありのままの測定なので、これはこれで私個人的には意味がある。

それにしても同じSATA3接続のSSDでも、ここまで速度差があると測定以前に体感的にも明らかに差がある。
安いからといって飛びつくのは損した気分になる。

また、SATA3(6GB)接続のHDDはそこまで速度が出ないから意味がないという記事もよく目にするが、これもまた体感差がある。

今回は値段重視で買ったら、偶然SATA3接続仕様だったのだが、もし2割くらい以上の価格差があれば3GB接続でも構わないと思う。

でも3TBで1000円とか2000円とかの価格差しかないのであれば、速い転送速度のものを買ったほうが幸せになれそうな気がするw


改めて数字を眺めて思うが、SSDのランダムアクセスの能力は、文字通り桁違い。SSDのキャパが小さいからといって一部を外側のHDDに逃がすというのも本末転倒なところがあり、必要な部分でちゃんと使わなければ、フェラーリとかポルシェ、あるいは日産のGTRでも買って田舎道をノロノロ運転するようなものだなと思う。

意味不明なレタッチ賛否論

一部のコミュでは、レタッチに対する賛否論があると聞く。

あまりに意味不明なのでそういう議論を覗き見したこともないw

そもそもそういうことの賛否論を言う人たちは、
暗室で自分でいろいろな現像液を試したり、
硬調にするために現像液の温度上げて時間を詰めたりとか
そういうことをやったことはおろか、
知りもしないのだろうと思っている。

銀塩時代に写真やってても、カラーネガ或いはポジであれ、
それが内式であれ外式(実質的にKM・KR系だけだが)であれ、
とにかくラボ任せで一意的現像処理をされて帰ってくる。
だから必然的に撮って出し的概念が刷り込まれ、せいぜいのところ、
アレンジするにしても印画紙を選ぶくらいになってしまうのだろう。

モノクロ処理なら、
1.フィルムの現像液の選択
2.そのフィルム現像液の使い方(原液か希釈か)
3.フィルム現像タンクとリールの選択。ベルト式かベルトレスか?
4.現像温度と現像時間のバランスおよび攪拌方法
5.印画紙の選択
6.焼付けの露光時間と現像時間と現像液温度のバランス
7.場合によっては覆い焼きをする。
8.温度の高い湯を指先につけて現像バットの中にある印画紙表面を撫でて部分的に現像促進をする
9.印画紙の乾燥後に面相筆に墨をつけてゴミ取り作業をする。
10.更にプロの写真館なら、フィルムの段階で修正用鉛筆を使って人肌の修正や集合写真などの顔の下の影などを修正する。

と、ざっと書いても上記ファクターで写真は明らかに変わる。

引き伸ばし機の選択・引き伸ばしレンズの選択というとんでもないファクターはさておく。

もっと言えば、どれだけ「撮って出し」を遵守しようと1〜6までは避けては通れない手順であり写真が変化するファクターになる。
だから同じカメラ・同じフィルムを使っても10人10様の写真になってしまうのだ。

以上のようなファクターが存在するのだから、デジタルで撮影したデータをレタッチすることに対する賛否論などというものはナンセンスそのものだと言いたい。

更に言えば撮って出しを是とする主張をする人は、カメラで撮影するときに露出補正やコントラスト調整、あるいはWBバランスの微調整も否定するのだろうか?

一定のルール上でコンテストをするような場合ならどこで仕切ってもいいが、何でもありの条件下であれば、後処理はどうやってもいいはずだ。

それゆえ、写真コンテストの応募規定などで「デジタルの場合、加工したものは不可」などとあれば、たとえ加工してなくても応募する意欲は無くしてしまうのだ。

私はどこまでが「加工」になるのかが本当にわからない。
ゆえに応募できないのだ。

銀塩なら多重露出も覆い焼きも焼き込みもOKだが、デジタルは「撮って出し」でなければならないなんて、全くナンセンスの一言だ。

昨春だったか、私の写真を評価して下さっている方から、直々に地元の観光写真コンテストに応募のお誘いがあった(主催関係者だった)が、適当な理由で遠まわしにお断りした。声をかけてくれた気持ちは心底有難いと思ったが、残念ながら応募できなかった。

(話はそれるが)実際のところはコンテストそのものに意欲がないのだ。年齢ゆえのこともあるが、実用素材としての写真を主として撮っているが、そちらに注力するとコンテスト用の画像を撮影する意欲が失せるのが実情なのだ。

(話戻して)そのコンテストの募集看板には、はっきりと「デジタルの場合、加工したものは不可」という規定があった。

私の写真で無加工というものはない。加工・無加工の区別の概念が全くないのだ。

もっと言えば、そのとき心眼で見えたとおりに直しているだけなのだ。案外直さなくていい画像も多いが、それは単なる偶然なのだと思っている。

それは人の顔形・ボディーラインも同じこと。だから、見えたとおりに補正する。写真レンズは原理的にも人間の眼および視神経と脳内で表現された映像とは違う。だから脳内で形成された映像になるように画像を歪める。もちろん、言わなけばわからないし、気づかれたことも一度もない。

ただ、パスポート用の画像とか加工が禁止されたような証明写真だけは無加工にしている。国によっては入管チェックでホクロの位置などが機械的に照合されるらしい。ならば、きれいにすることもできない。あるがままで、顔面をコンピュータ照合する以上、見るのが写真機だから証明写真も写真機で見たとおりでなければ一致しない。この場合写真屋にできることはレンズの選択、アングルの研究、証明の当て方は当然として、あとはトーンやコントラストや明るさ調整できれいにする程度しかできない。

Shurikenアドレス帳をThunderbirdに移してみた。

JUST SYSTEM の Shurikenというメーラーがあるらしい。
そのアドレス帳をThunderbirdに移行(エクスポート&インポート)
したいが、何故かできないという話があり、ちょっと検証してみた。

私はそういう所謂ガラパゴったアプリは縁を持ちたくないので、
もちろん聞いたことも見たこともなかったのだが、
体験版があるようなので、とりあえず↓から落としてインストール。

http://www.justsystems.com/jp/download/trial/shuriken/

ここからはSSを見ながら解説していく。


さっそくテキトーなアドレスをいくつか入れて試してみる。
このアプリのアドレス登録も、いかにも古典的。
いまどきこんな手順で登録するのがあるんだwww


アドレス帳で移行したいアドレスを選択する。


CSVとLDIFの両形式を試す。どちらもうまくいくとは限らないから。

(以下余談)
最初、バックアップかと思ってそちらも触ってみた。
早速ここで、JSのガラパゴりの極致に遭遇。
バックアップ先のフォルダ内はそれ以前にあったものは、
全部消えるかもしれないのだそうだ。
この世にWindowsが出現する前の一太郎とかのインストーラにも
あったような気がしたなあ。
「まずハードディスクをフォーマットしましょう云々…」
今思い出しても本当にすごいことだったwww

気を取り直して先に進む。Thunderbirdでのインポートだ。


CSV形式でエクスポートしたものを表計算ソフトで見てみる。
とりあえず、無事に出力できているようだ。


今回の目的はアドレスデータの移行だから、アドレス帳だけを選んで先に進む。


ファイル形式は、どっちにせよ一番下を選べばいい。


デフォルトは、LDIF形式のフィルターがかかっている。


CSV形式をインポートするならファイル形式を指定しなおす。


双方、試行したが、どちらも無事に完了した旨の画面になる。



LDIF形式のインポートでは無事に成功。


ところがCSV形式は何度やってもこうなってしまう。
要するに名前・アドレス以外のデータがインポートできなかったのだ。

本当に初心者向けだと思えるDSLRとは

仮に誰かから突然「一眼レフで写真を勉強したい」と相談されたとする。
その「誰か」は、写真の絵心はともかくとして、一から基礎を勉強したいと思っているとする。

世間一般では、EOS KissとかD3100などを推奨したりするのが一般的なことだろうとは思う。

しかし、私は全く違う考え方をしている。

まず、上記のようなエントリー一眼は、軒並みAPS-Cフォーマットであり、そういう機材で一から勉強してしまうと、135フォーマット(所謂フルサイズ、或いはLEICA版とも言う)で相変わらず飛び交っている画角に対する焦点距離の尺度がNikonPENTAXで1.5、Canonで1.6倍という係数がかかり、とてもではないが、珠算の段位でもなければ無意識に換算などできないと思っている。

ということで、換算が容易なオリンパスパナソニックがやっているフォーサーズ(4/3とも表記する。マイクロフォーサーズ(MFTとも表記する)も同じ)が係数2に意識的に決めてあるのも親切だが、この9年ほど使ってきて実際あまり不自由しない。

さて、最初に持つデジタル一眼で、もうひとつ人間の側に条件付けしたいことがある。それはどこかの首相ではないが「不退転の決意」で臨むかどうかだ。もし、そうであるならば、ディスコン間際の5D2がお勧め機種になる。現在の価格と基本的成り立ちのバランスがいい。

6Dも発表され、12月初旬には出てくる予定らしいが、プラスチックボディーはいいとして、サブ電子ダイヤルの中に十字コントローラーがある60Dタイプなのが少々ひっかかっている。私個人としては、あのダイヤルが愚直に大きな面積を占領しているからこその操作性があると思っている。ダイヤル周りが輻輳しているのは、必ずしも悪い話ではない場合もあるが、多くのケースでは不自由しそうで怖い。

このフルサイズ機が「不退転で臨むならば」という条件がつくのは、ボディーが少し高価であることはさておいても、レンズがあまりに高価、しかも嵩張り、重いからだ。体力はともかくとしても、よほどの気力がなければ、出動率が厳しいものになると思う。

換算係数2を甘んじて受容してでも、この点、MFT規格のOM-Dなどならば、同じ画角と明るさのレンズ2〜3本とボディー1〜2台で、それこそ5D2+標準ズーム1本と同じくらいの重量でいける。

実用性では、広角側の焦点深度(早い話がボケにくさ)にいささかのハンデはあるものの、圧倒的にMFTの優位性が見えてくる。

加えてオリンパス(とパナ)のセンサーダスト対策は、それ以外のメーカーのそれとは格段の差があり、この点において、いつもセンサーが剥き実の状態のミラーレスならなおさらオリンパスパナソニックが最有力候補になってしまう。

しかしフルサイズフォーマットのDSLRだと、係数なしでネイティブに焦点距離と画角が身につき、後々のメリットは計り知れない。とりあえず28mm、35mm、50mm、85mm、100mm、200mmの画角をしっかりと身につけた後なら、どんな係数のフォーマットであっても、なんとかなると思う。

それが最初に1.5とか1.6のような係数のフォーマットを刷り込んでしまうのは、私には想像することすら困難だ。

コストも重量もヘビー級だが、「不退転」で臨むのであるなら、正直フルサイズから入るべきだと思っている。そのほうが身につく事柄も、獲られる画もちょっと違ってくると思っている。

フルサイズを考えるにはフルサイズを出しているメーカーになってしまい、フォーサーズは残念ながらこの時点で外れる。LEICAも今回は問答無用で外れる。入門者には難しすぎる部分がある。いかに心もとなくてもセンサーダスト対策を持っているボディーにすべきだろうと思うから。

Canon5D2のセンサーダスト対策は、とても心細い。噂では5D3はカタログスペックは同一表現ながら、実際のゴミの付き方はかなり違うらしい。もちろん良好らしい。しかし、センサーダストも勉強のうちと割り切ればいい。

ネイティブな焦点距離感+浅い深度と、よくこなれた操作系とメニュー系を得るために、敢えて5D2を選んでも全然間違ってないと思う。レンズは最初はキットレンズの1本だけでもOKだと思う。もう1本持つなら70-300Lか100-400Lになるだろう。あるいは、撮影対象が人物メインなら70-200F2.8L(IS)になると思う。いや、キットの24-105Lは、あまりにガッカリな部分もあるので、最初から24-70F2.8L2がいいかも知れない。しかし入門者が持つにはたとえそのお金が出せたとしても、その総額を思うとあまりにプレッシャーが大きいかも知れないw

やはり現実問題としては、キットレンズ2本つきで11万程度で揃うOM-Dあたりのほうがよほど気楽に臨めるのではないかと思う。