新作PC完成・SATA増設カード等について

昨日の時点で、Wifiアンテナ関係を除きハード的には完成した。

自分で言うのもなんだが、ここ数年の間にMB・CPUの数にして本作含めて6台ほど新作・およびスワッピングしてきたが、これほど(表側から見て)ケーブルがきれいに仕上がったことはなかった(裏側の配線の「束ね」は現時点ではまだ仮のもの。オーナーが誰に見せても突っ込みどころの無い仕上げにせねばw)。

AntecP280を評価すべきだろうと思う。裏配線のスペースが25mmほどあり、従来の隙間よりも遥かに大きく、不要配線を束ねて固定するアンカーホールがふんだんにあるなど、とても綺麗好き指向なケースだと思う。

廉価な電源はCPU12Vの4+4ピンが裏から通すと厳しいことが多いが、今回はそのままでは届かず、ちょっとした奇策でしのいだ(それは秘密)。

そういう意味でMBと電源の高さ的余裕部が無駄ではないかと思ったりもする。それがなければCPU電源ケーブルは余裕で間に合う。しかし、MBの下にスロット2本分の余裕があるか無いかは、たまのメンテナンス時のアクセシビティーにおいて、メリットがけっこう大きい。MB下端が電源上置きの場合のケース底部や下置きケースの場合は電源上面に接近してしまっていては手が入らずに困ることが多いのだ。まさか誰もこのMBでトリプルSLIをしようなどとは思わないだろうが、下端のスロットにカードを挿した場合、MB下に余裕があったら助かることが多い。

一日動かしてみて実際に各部温度を見たが、過去に経験ないくらい温まらない。熱いとかやけどしそうとかのパーツや部位は皆無。

手持ちのGTX460でも、冗談でGPU裏(上面)に皿を載せてアロマオイルを焚いていたりしたが、今回のGT640はそれもできないくらいに冷たい。この夏に買ったGeforce210でももう少し熱が出たが、いったい640ってのはどれほどオトナシいグラボなんだ!

最高負荷時のCPU消費電力もSundayBridgeよりも100W近く下がっているとのことで、熱もさほど気にすることはないのかも知れないが、来年の梅雨明け頃にビデオエンコでもしてみないとなんとも言えない。2600Kはたいしたことしてないのに真夏に80℃に到達し、忍者に換装したが、レビュー記事などによれば、3770Kでもそうなるらしい。

P280ケースのエアフローについては見事だと思う。静音性についても付属のファンを電源直結するとそれなりに唸るようだが、MBのケースファンポートに繋ぐとうまくコントロールが可能なようで、360rpm付近でゆらゆらと回っていて、現時点で、これもささやかなリテールのCPUファン音以外に何も聴こえない。ここしばらくの定番品であったCM690なみのエアフローでありながら、AntecSoloに迫る静かさかも知れない。少なくともこの2機種のいいとこ取りなケースだと感じている。

フロント吸気部に12cm×2のブランクがあり、HDDをフル搭載した場合の熱対策としてHDDベイとGPUエリアとの境界にも12cm×2の取りつけ部がある。

買ってきたばかりのP280には排気ファンが後部1・天板2あるが、これらは専用のターミナルでHiLo切り替えスイッチ経由でペリターミナル接続になっているが、このペリを3ピンに変換してMBのファン端子に接続した。

つまり、吸気ファンはゼロなので、暫定的に手持ちのジャンクファンをフロント吸気部に2個設置したが、この部分にしか吸気がないので、吸気ファンは800rpm前後で音の静かなブレード形状のファンを設置するのがよかろうと思う。

排気に対して風量を多めにして正圧にしたい。

具体的にはAntecの出しているこうもりの羽根のようなファンが理想だと思う。

2個並ぶファンはうなり音を抑制するために敢えて別銘柄にするといいので、もう1個はディンプルブレードでもいいかなと思っている。


さて、最後に増設したのがSATA増設カード。
前日の本ブログでレポートした3.0(6GB)接続のもの。

GEN1のスロットの場合は2.5GB/sとなり、帯域幅が減る。
GEN2なら5GB/sで、SATA3.0のフルスピードで動くSSDにはちょっとつらいが、HDDなら無問題。

こういったインターフェースカードと併せてDSP版OSを買うのが得策だと前々回作ったときに気づいた。
前回はSSDと併せたが、このSSDがハズレであったので、仕方なく仮想記憶領域とWinスワップに流用しているw

今回作ったPCはゲームは一切しないが、ストレージが近い将来的に大量になる予想なので、HDDは6発載るケースとし、グラボは最低限に抑えた。

電源はHDDが増えないならCPUが最大負荷時でもさほど食わない故、500Wでもなんとかなる計算だったが、HDDが6基載ることを想定して600Wとした。

MB上にSATAポートは8本あり、光学ドライブSSD、HDDの3本が既使用で、残り5本あるが、シャドーベイ装着のドック式HDDがあと2基可能であり、またESATA増設も後部拡張スロット部にも可能であるので、SATA3.0増設ポートについては無駄にならないだろうと考えた。
ついでに言えば、MB上のSATAはCPU直結で6GBが2本、3GBが4本、ブリッジチップ(ASMedia)経由6GBが2本で、ブリッジチップ経由は起動と光学は不可。
今回増設した増設カードは光学も起動もOKという便利なもの。

もちろんUSB3.0ポート増設もしておきたいが、排他ではないもののIRQ共用の兼ね合いで、これ以上の闇雲なな増設は避けておきたい。

なお、この増設カードはマーベルチップ使用でドライバディスクがついていて、マニュアルによれば、カード設置した後、起動した際にドライバを探す時点でキャンセルしてドライバを手操作でインストールするように書いていたが、とりあえずキャンセルボタンが出なかったので、そのままにして認識し、ストレージ速度も十分で、なおかつ起動SSDを接続して無事起動したので、そのまま使うことにした。

ドライバを取説どおりに入れて噛む(藪蛇)のが怖かったからだw

さて、このPC。Windowsのみならあとは試用版PhotoshopCS6でも入れて完成納品ということになるが、実際には昨日からubuntu入れてアプリの大量インストールの真っ最中。次の日曜日にでも納品したいが、果たして間に合うかどうか…