たまには健康診断

といっても人間の話ではない。
人間はもう少し涼しくなってからでいいw


今回はPCの、それも肝要なHDDの検診。


ノートパソコンの場合、電源も早死にするが、
ハードディスクも、とにかくよく壊れる。


私自身の経験的な観点から言えば、2.5'HDDというものは、元から信頼できない。

厳密には2.5'だからではなく、よく言われる「HDDは本体温度45℃以下での運転環境でなければ、寿命が著しく低下する」ことに起因する短命現象ではないかと考えている。ノートPCは冷えないのだ。

だからお勧めはHDD非搭載(「ゼロスピンドル」とも言う)、つまりSSDオンリーのノートPCなのだ。加えてACアダプタが社外品でもいけるのがなおいい。行く先が決まっているならそちらにもアダプタだけ置いておき、交互運用で寿命の均一化が図れる。
もし、PCを持ち歩かないなら、そういう理由で据え置き型のタワーケースのPCが最も経済的だと思っている。


ということで、自作の据え置きになってから久しくHDDの健康診断を怠っていたので、数年ぶりにHDDの診断をしてみた。


HDD診断ツールとしてはHDDHEARTHあたりが著名だが、
http://www.winfate.com/archives/50719685.html
http://www.altech-ads.com/product/10002156.htm


改めて検索してみたら、シンプルなものが見つかったので、
早速落として起動してみた。

いろいろ盛りだくさんのツールがいいかも知れない。
パっと見、「Good!」とか言われてもたいして当てにできないし、逆に臨終までの予想時間など(これも信憑性が疑わしく)見たくないので、私はこちらのほうがいい。


『HDD Smart Analyzer』
http://www.vector.co.jp/soft/winnt/hardware/se416565.html


まず、ときどき気になる異音がしてきた地デジ用XP機、


代替処理待ちセクター数が少しだけ見つかった。
人間で言えば、血液検査・尿検査で閾値を超えたものが見つかった程度で、発病には至ってないレベルだがw


室温30℃超えの環境でなかなかいい温度である。
エアフローに注力したケースで、しかもHDD個別に冷却性能重視のファンを装着している効果がよく現れている。


正常値なら、こうなる

このHDDは、リムーバブルケースで装着しているもので、せっかくの自作PCケースのエアフローの恩恵に預かってない。もちろん裸で装着しているHDDの温度は室温約30℃の環境で、40℃を切っている。


そもそもこういう検査結果は記録を残して変化を見るのが正しい見方だと思う。よって、新品時に一度データを取り、あとは1年ごとに見るなどすればよい。

私の場合は、写真など全てを時系列フォルダに収納しており、その中にScan画像やスクリーンショットも入れてしまう。データは一元管理しておくのが最も散逸を免れると思う。因みにアクティブウインドウのスクリーンショットをワンタッチで取れる(撮れる)ツールとして、私はWinshotを長年愛用している。
http://www.forest.impress.co.jp/lib/pic/piccam/capture/winshot.html


さて、何らかの対策を試みる場合はchkdskか、エクスプローラーでドライブ⇒右ボタン⇒プロパティー⇒ツール⇒エラーチェック(私の場合、2個のチェックは2つとも入れる。どうせ時間がかかるのだ)を時間があるときに実行する。


因みに2TBのエラーチェックは、連続で数時間〜10数時間に及ぶ。もちろんマウント解除されるので、その間、作業はできない。


chkdskは論理エラーの回復がメインであり、物理エラーには無力だが、比較的時間がかからないので、こちらがメインになる。


たとえばドライブdが怪しいなら
スタート⇒ファイル名を指定して実行で、

chkdsk d:\ /f

と入力する。


さらにもう一台のPCで、最新のHDDに気になる「事象」が認められた。

このスクリーンショットは上記GUIでのエラーチェック中の画面。
本来40℃は超えないはずだが、44℃まで上がっているのはずっと稼動しているから。


HDDの健康診断ツールは物理的ドライブ単位でのS.M.A.R.T値が戻るので、怪しい「事象」が見つかっても、パティーションを複数切っていたら(普通はそうだろうが)、ドライブの数だけ全部チェックしなければならない。


なお、HDDの検診は私個人はあまりそんなことを神経質に心配しても仕方が無いので、思い出したとき程度でやっているが、CHKDSKはともかくとして、エラーチェックはどうしても必要な時以外はすべきではない。

HDDの運転時間が即寿命の低下にもなるし、真夏なら、消耗も激しい。しかも、下手にいじると壊れかけてた場合にはいよいよ引導を渡すことにもなりかねない。

もし、いよいよHDDの臨終が来たら、あまりいじらずにそっとデータをバックアップすることに専念すべきだ。


※話は脱線するが、データのバックアップは泥縄でするものではないと思う。


そもそもクラウド時代の今、HDDのバックアップが必要なのは、動画やスチル、音楽データなどが大半で、私の場合、それらのバックアップには時間ではなく日数がかかる。だから、普段から複数のPCのHDDを(フォルダ単位で)同期させている。


その同期ツールのWindowsLiveMeshが今度なくなって、SkyDriveにその機能が移るというが、いったいどうなることやら。