最近買ったCPUとGPUについて

GPUはHD7750(玄人)。AMDATIRADEON開発コードネーム「Cape Verde」(ケープベルデ)。

その美点はなんといっても消費電力の少なさで、最大で55W、動いてない(モニターOFF)時は3W以下になるという省エネ設計。

上位の7770でもMAX80W。6Pin補助電源が1本つくが、あくまでもオンボード供給の75Wに少し足りないからということで、オンボ75W+6pin75W⇒MAX150Wという訳ではない。

CPUはWodfdaleのCeleronDualCoreE3400(2.60GHz)。
45nmプロセスの事実上の最終モデル。
この後、32nmのClarkdaleに一時移行の後、とても安価で高性能なSundayBridge、IvyBridgeへと続くが、ソケットLGA775用の安価で省エネな石としてはWolfdaleが最後になる。

これらのパーツのうち、GPUは最新のPCI3.0×16スロット用にて、最新MBに一層向いたものなのだが、CPUはLGA775用ゆえ、最新のマザーには全く用が無い。

絶版になった今、なんでわざわざ買ったかというと、LGA775マザーで今迄使ってきた石(Prescott:Pentium630)が実質的に使えない状態になった故、石のみ入れ替えて延命しようと考えたのだった。

まず、リテールクーラーの大きさを比較してみた。

今回のもの中央。左がPentium4-630用、右がCorei3-530用。
TDPは65Wだが実質的最大消費電力の少なさではi3-530(TDP73)よりも更に低いからこうなったのだろう。

ここに並べたCPUクーラーだが、i3-530のリテールのファンが止るトラブルがあり、OC時(常時OCしている)排熱に苦慮していたi7-2600kのリテールを外して忍者3に変更したので、余剰となったi7用をi3-530にトラバースした。Pen4-630も同様、リテールでの冷却が夏場困難になったので、MSI製の安価な大型クーラーを1kで買って変更した。

今回購入したCPUを純正ファンとともに装着して作動中にフィンを触ってみた結果、i3-530と比べたら明らかに熱を感じた。さすがにあの薄さでは熱容量は知れているのだろう。

因みに純正CPUクーラーの冷却ファンだが、3個のうち今回のものが12V0.2Aであるのに対してPrescottもClarkdaleも同0.6Aだった。

参考までに各CPUのCPU-Zの画面を並べておく。


手許の古いWolfdale。定格アイドル時の倍率は6×と低いが、
ベースクロックが高いので、1.6GHz程度までしか落ちない。
ただ、目で見る数値ほどには電気を食わない気がする。



E7300と比べるとキャッシュが1/3しかない今回の石だが、体感的にはさほど遜色を感じない。



このClarkdaleはハイスレ付ゆえ、上記2個のWolfdaleよりもインデックスの数値は高い。実際心もち程度は軽い。



Pen4は、アイドル時もフル稼働。面積あたりの発熱量は原子炉並みだと言われただけのことはある。


手許の最強の石、Sundaybridgeもアイドルは1.6GHzと至っておとなしい。これが負荷時は43倍まで上がって4.45GHzになる。MBと電源がよければ5GHzあたりまでいけるようだが、安定志向の私としてはこれくらいいけば満足だ。このくらいのクロックで作業中のストレスは皆無に近い。

さて、Windowsエクスペリエンスインデックスだが、
まず、今回、石を買う動機となった古いPrescottから、

他の石の数値を知っていたのだが、それにしても2を大きく下回ったのは驚きだった。これではWebブラウズすらストレスがかかる訳だw

逆に手持ち最強のCorei7-2600Kの数値、

石は103×43倍で、GPUはGTX460(1GB版)の数値(GPUは定格)。
SATA3接続のSSDが効いているので、数値がよく揃っている。


Corei3-530+HD7750の数値。


同+GTX460(768MB版)の数値。
GPUのスコア差が対7750に比べ0.1しかないことに注目。
同じGTX460なのに、1GB版と768MB版のほうが差が開いている。
母板や石が同じでないことのほうが大きいのかも知れない。
ヒマがあればそのあたりも検証してみる所存。


CeleronE3400+8600GT。
同+HD7750も試行したが、Windowsは無事に動くものの、
BIOS設定画面で動かなくなるので、計測前に取り外してしまった。
3Dでは用が無くなった老朽8600GTだが、動画再生では最新鋭の7750のようにカクカクならず、GTX460並みにスムーズに動くのが物悲しい。
当該PCはWindows8RCの他、Ubuntuも使うが、何かとNVIDIAのほうが都合がいいので、結局7750の出番は無さそうなかんじだ。


同+i945GCでの数値。違う項目同士での数値比較に意味はないが、
それにしてもPen4-630の1.6というスコアの低さが光るwww

なお、HD7750と古いマザー&CPUは、BIOSが動かないことはともかくとして、私が常日頃ベンチマークとしている江ノ電hd動画
http://www.youtube.com/watch?v=FoA9M8Wobfg&fmt=22
が、Windows8RCでは、かなりひっかかる結果となり、
相変わらず良好なハードに対してドライバーの熟成不足と、
それ以外についても不安定さが残る印象である。

GPUに関しては、圧倒的な低消費電力は発熱が少ないことからも伺える。
CPUについても、Wolfdaleらしく、旧式なPCの延命には十分な性能と安さであり、実験機にすらなれなくなってた古いPCを完全な予備機にまで戻せたような気がする。

なお、今回使用しているマザーはASUS製P5GC-MX/1333だが、PrescottPen4-630ではできていたBIOSでのベースクロック変更ができなくなった。やはり古すぎるMBに比較的新しい石という組み合わせの限界かと思う。もちろん今回のCPU載せ換えに際しては事前にBIOSを最終版に更新してのことである。

いい石が入手できたからといって、今からG31などの相性のよさそうなMBを探すというのも本末転倒ゆえ、新たな購入などは考えず手持ちで地デジの都合で身動きの取れないP5Qが引退したときにはそちらに載せ換えて定評のあるOCを試そうかと考えている。