田中優氏 関東東北大震災 福島原発について

巨大権力・巨大利権に関わるメディア、要するに日本の政府・大企業・マスコミ・大手出版社が絶対に扱わないだろう情報。1時間の講演。長いが一度はちゃんと全部聴いたほうがいい。

http://ustre.am/:U7bw

日本は独裁者不在の非民主国家であることがよーく解る。しかも、利権に属する人間たちがそれぞれの立場でボロなことが悲劇だ(大清帝国末期の宮廷官吏や上級役人の一部のマトモなほうがまだマシかと思うほどだ)。

私は昔から、「独裁国家社会主義国家の独裁者が見学すべき国家が日本だ」と言ってきたが、ここまでとは正直思ってなかった。

政治家・役人・電力会社のトップ・上級幹部、マスコミのトップなどは原発から半径5km以内に住まなければいけないという法律でも欲しくなってしまう(ちょっとだけ脱線するが、四電の伊方原発の位置もひどいが、中国電力の上関原発建設予定地もひどい。あそこかなら、どちら向きに拡散されても西瀬戸内海は全滅するだろう)。

いい加減なところで電力会社による独裁をやめさせなければ、この国は全てを食い尽くされてしまうと思う。

普通は立派な人間というのは、本当にみんなに幸せをもたらすことにあると思う。だから先の大戦の時など、英国は爵位のあるような貴族階級が率先して戦闘機に乗ったというが、日本には残念ながらnoblesse obligeの精神は、もともと個人的に持っている一部を除き、ほとんど無い。道徳教育が滅びた昨今、ほぼ絶望している。

マスコミが権力側の都合のいいことのみのタレ流しに終始するのは、結局『無責任且つ絶対的許認可権者』が動かすシステムでこの国が成り立っているからにほかならない。権力の僕(しもべ)でいなければ、必ず潰されるのがこの国のシステムなのだ。雑誌でヤクザの裏情報を書いてもなんとか続いているが、国家や財界の裏側を書いていた雑誌は見事に抹殺された。

昨日今日と、東京消防庁の隊長達の会見Vが流されて感動を与えているが、私は大東亜戦争(太平洋戦争)の多くの島でバンザイ突撃で玉砕した兵士を思い起こした。無責任な意思決定組織のおかげで、無益な人命と財産の損失。上のほうは後方でぬくぬくと寝食し、ドンチャン騒ぎをしていながら、前線では食料も弾薬も尽きた丸腰の兵士が「ワッショイ、ワッッショイ」と言いながら英米軍の機関銃掃射の弾雨に自ら飛び込むアレである。

私は今後、テレビを普段観なくなるだろうと思っている。御用学者やそれに類する文化人、さらに、その情報を垂れ流すマスコミの態度には、心底吐き気がしてきたからだ。

参考
wikipedia 田中 優(たなか ゆう、1957年 - )は反原発の立場で活動を続ける文筆家。
http://bit.ly/gdOIlz


BlogTV SP(Aug) 田中優 戦争のメカニズム 未来バンク 2of5
http://www.youtube.com/watch?v=VI6codD--wg

ノブレス・オブリージュとは…
直訳すると「高貴さは(義務を)強制する」の意味。一般的に財産、権力、社会的地位の保持には責任が伴うことを指す。

http://www5b.biglobe.ne.jp/~geru/page019.html